先日の家具の新作が出揃う秋のプロモーションでのミーティングにて小耳に挟んだお話をひとつ。
※写真は2007年ミラノサローネより
毎年、毎年新しい家具がミラノサローネをはじめ展示会で発表されます。
『無から有を生み出す』というデザイナーの苦悩の末に生まれるデザイン。
でもその1、2年後にはコピーが出回る世の中。
ファッションの世界ではその速度がもっと速いのでしょうね。
「コピー商品」の存在はイタリアの家具メーカーの頭痛の種のようです。
中国をはじめとしてアジア諸国で生産される家具は信じられない安価。
よく見て触れると一目瞭然ですが、材質も違えば仕上げも構造も中身も違います。
大まかなデザインを似せていますが、細部が粗雑なので写真でも十分にコピーかどうかは見抜けます。
「偽ドラえもん」はすぐに分かるますよね^^それと同じです。
家具業界ウン十年のおじさんは教えてくれました・・・。
高級家具と謳っている3人掛けの革張りソファが原価2万円程とのこと。
「安い家具」は原価が桁違いに安いので実は「高い買い物」となります。
最後にイタリアのメーカーから皆さまへメッセージ。
「日本人は本物を見抜くチカラがあり、美意識が高い。
コピー商品に手を出さないと信じている・・・。」
「ユニーク」であること。「オリジナル」をつくること。
最も人間らしくて、素敵なことだと思いませんか?
イタリアデザイナーたちの挑戦は続きます。
イタリア家具業界の苦悩
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